気温と降水量
◇気象と季節の変化
 尾瀬の気象は,気温が低く降水量・降雪量が多いという日本海型の特徴を示しています。気温は,月平均気温で6月は12℃,8月は17℃と,東京に比べると10℃も低くなっています。一日の最高気温と最低気温の差も大きく,5月では平均して16℃もあります。  降水量も多く,冬の降雪時はもとより,夏でもほとんどの月で東京を上回っています。また,尾瀬は雨や霧の多いところで,日照時間も8月は月平均140時間と東京の約半分しかありません。

 年によって異なりますが,季節による変化は次の通りです。
○雪解けは5月中旬ごろ。この頃,尾瀬沼ではとけかけた雪の表面が赤く染まる「赤シボ」と呼ばれる現象が見られます。燧ヶ岳や至仏山では7月上旬頃まで残雪があります。
○風のない好天の朝,尾瀬ではよく霧が見られます。
○湿原の草もみじは8月下旬に始まります。樹林帯の紅葉のピークは10月上旬ごろです。
雪原(11月上旬) ○初霜は9月上旬,初雪は10月上旬ごろで翌年の5月中旬まで降ることもあります。2月から3月ごろまでは積雪が3mにもなる豪雪地帯なのです。

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