○植生の破壊

アヤメ平 ○踏みつけと植生破壊
 尾瀬に多くのハイカーが訪れるようになったのは昭和30年代からです。そのころは木道の整備が不十分で,ハイカーは湿原の植物の上を踏みつけて歩いていました。踏みつけられた植物は枯れて泥炭がむき出しになり,裸地化してしまいました。さらに,その上を歩いたため,泥炭は摩滅し,雪解け水により流出する場所もありました。アヤメ平ではその影響で15cmも低くなった場所があるほどです。

○植生復元への取り組み
 群馬県では地元の人たちと協力して,昭和41年からアヤメ平の裸地をもとの植生に復元しようと研究や復元事業を行ってきました。泥炭の流出を防ぐために,木材を斜面に敷いたり,ミタケスゲの種子を裸地にまいたり,健康な植生を移植したりしてきました。その結果少しずつではありますが,回復が進んでいます。
 しかし,始めてから長い年月をかけていますが,完全に元の植生に回復したわけではなく,一度破壊された自然を復元するのは大変なことであることをつくずく思い知らされます。
(写真上:少しずつ回復が進むアヤメ平)


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